SEE OVER SEEDS Vol.4

2012/12/25
by Iichiro Noda

はてさて、SEE OVER SEEDS Vol.3 の次のVol.4になります。当たり前ですね。

 

前回は、弱冠19歳で全米NO.1ヒットを生み出した・・・Aerの紹介と気に問題定義で力尽きたのですが、今回はもう少し深くAerをDIGっていきたいと思います。賢明なる読者の方々は既に色々と聞かれたかもしれませんが、この曲でも聞きながら、ゆる~く読んでください。

 

 Floats My Boat

 

 さて、彼らのヒットのきっかけとなった「Good Music All Day」という素敵な名前の媒体(サイト)の存在から話は続きます。このサイトもまた21歳の若者Tim Weberにによって創設された米国学生の間で大人気の音楽ブログなのです。ブラックミュージックを中心に、アーティストからプロモーション用として提供された音源をユーザーが無料ダウンロードできるようにしている音楽ブログです。日本では学生主体ではありませんが、「Amebreak」がヒップホップブログという意味では近いかもしれません。

 多くのインディ音楽紹介サイトはSoundCloudやYoutubeを利用し試聴させているのですが、無料ダウンロード(合法)をさせている所はまだ、比較的少ないのではないでしょうか。しかも完全なるフル楽曲をです。ちなみに日本でもこういった無料ダウンロードさせるサイト「フリクル」「OKMusic」「SKIYAKI」も出てきておりますが、これらは特定のジャンルにフォーカスしておらず、またブログ形式でもありません。もしかすると、この辺に媒体としてのヒントがあるのかもしれません。

 購入前に、楽曲を無料でダウンロード、全曲試聴させるということに関しては賛否両論でしょうが、個人的にはまだ認知されていないアーティストは、とにかく大勢の人に自分の曲を聞いてもらい、ファンになってもらう事を最優先するべきだと思うので、理に適っている気がします。でも、それじゃ売れないじゃん?
 
 そうです、どうせ認知されていなければ、売れません。正確には、数多く売れる確率が極端に低いと思われます。悲しいかな、そもそも無料ダウンロードすらされない楽曲の方が多いこと間違いなしです!なんせGMADにいっても、大半の人はやはり、自分が気になる曲しか試聴しないからです。試聴する側にも時間の制限があります。食べ放題だからといって、お店にあるすべてを食べ尽くす人がいないのと、同じですね。。。一部の人はちゃんと元を取って帰りますが(笑
 
 では、無料でダウンロードさせればそれで良いのか?この答えは、次に気になっていた、Aerはチャートインしたのがアルバムだったという点に繋がります。
 
 彼らも、数曲(いわゆるシングルカット)しか無料でダウンロードさせていません。つまり試聴で数十秒聴いてもらって、買ってもらうではなく、1曲聞いてもらって、アルバムまたは、他の曲を買ってもらうということなのかもしれません。そこまで考えて活動しているかは定かではないですが、ライブに来てもらったお客さんに、45秒~90秒のカットを聞かすことはしないですよね?かと言って、すべての曲を演奏するという事もありえません。
 
 もちろん音楽サイトにいる人と、ライブに来てくれる人では、テンションも属性も違いますが、アーティストとして彼らに聴いてもらうという意味では、デジタル販売でも同じことをするべきなのかもしれません。特に、情報・モノが溢れている現代社会では興味を持ってもらうことすら、大変になりつつあるのですから。前回のYOUTUBEもそうですが、周りを見渡せば、無料ゲーム、無料サンプル化粧品、0円携帯など、多くの業界でこういったことが昔から行われているのは、明らかです。
 
 以下はあくまで僕の仮説ですが、ファンになるまでの流として、試聴はフル楽曲が必要になりつつあるが、しっかり曲を聞かせてファンになってもらうことで、未来の販売にもつながる。
また、そのファンの度合に応じて、アルバムも今まで同様に販売され続ける!
 
 ・・・と力強く、勢いのある言葉で、今回のSEE OVER SEEDSはここまでです! 
 
ではSEE YOU NEXT SEEDS♪
 
 

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