本記事では、TuneCore クリエイターズをまだあまり知らない方から実際に運用をしている方まで、全ての利用者さまを対象に、基礎・必須知識・詳しいナレッジを解説していきます。
この記事を読むと...
TuneCoreクリエイターズの基本がわかる!
楽曲制作者・楽曲利用者(動画クリエイター)それぞれのメリットがわかる!
動画アップロード時の注意点がわかる!
申し立てのステータス確認方法がわかる!
確定レポートがいつ反映されるかわかる!
そもそも「TuneCore クリエイターズ」ってどんなサービス?
「TuneCore クリエイターズ」を簡単に説明すると...
TuneCore クリエイターズに登録された音源を、動画クリエイターが利用してYouTubeにアップロードすると収益が発生し、その収益が楽曲提供者と楽曲利用者(動画クリエイター)に自動で分配されるサービスです。
登場人物は2人。
- 楽曲制作者
- 楽曲利用者(動画クリエイター)
そして、それらを繋ぐのはTuneCore Japanであり、収益化される仕組みを有しているのはYouTubeとなります。
「TuneCore クリエイターズ」を利用するメリットは?
楽曲制作者、楽曲利用者(動画クリエイター)それぞれにメリットがあるので紹介していきます。
楽曲制作者側のメリット
- 音源を動画に利用された場合、その動画が収益源となる
- その動画がバズった場合、音源の認知が広まる
楽曲制作者側の活用事例などは以下のアーティストガイドでも紹介していますので、ぜひ確認してみてください。
▼TuneCore クリエイターズを上手く活用する方法
また、2025/02/18より開始したUnlimitedプランにより、無制限でリリースできるようになりました。
スタンダードプランよりTuneCore クリエイターズに楽曲登録ができるようになりますので、リリースをすればするほどストリーミングによる収益のみならず、TuneCore クリエイターズでの利用数の増加も期待できるので、既存のプランからの移行も検討してみてください!
年額4,400円からリリース無制限
楽曲利用者(動画クリエイター)側のメリット
- YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加していなくても、音源により動画を収益化できる🔥
- ショート動画に適した音源が豊富に登録されている🔥
- 気に入った楽曲をリリースしているアーティストの応援をしながら、動画の収益化が狙える
YouTubeパートナープログラム(YPP)の加入条件が緩和されたとはいえ、ハードルは中々高いですよね...
TuneCore クリエイターズが公開される前は、チャンネルでお金を稼げる状態にするには時間がかかりましたが、クリエイターズの音源を利用することによって、登録者数が0人でも動画の総再生時間の要件を満たしていなくても収益を得ることができるので、動画投稿のハードルは下がるとこまで下がり切っています。
本アーティストガイドで知識を得た上で、クリエイターズの音源を利用し、気軽に動画投稿を始めてみましょう。
楽曲利用者(動画クリエイター)向け完全ガイド目次
楽曲提供者側は基本的に、音源をTuneCore クリエイターズに登録(シェア率の決定など含む)するだけで作業は完了しますが...
楽曲利用者(動画クリエイター)側は、注意しなければならない点が沢山あるので、以降は楽曲利用者(動画クリエイター)向けに詳しく解説していきます。
また、理解しなければいけない用語や概念も多いので、用語集も合わせて紹介します。
用語集
コンテンツID
”コンテンツID”とは、レーベル等が権利を持つ音楽がYouTubeで利用された場合に、利用されたことを自動で検出する指紋(フィンガープリント)のようなシステムです。
音源利用が検出された場合は、権利者の設定によりますが、TuneCore Japanの場合は、音源によって動画が収益化されます。
動画クリエイターとは関係ありませんが...
アーティスト自身でYouTubeチャンネルを運用していて、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加していない場合は、「TuneCore Japan経由でリリースするついでに、YouTube コンテンツ収益化サービスに登録して、その楽曲を利用したMVを収益化する」なんてことも可能になっているのです。
申し立て
"申し立て"は、コンテンツIDに登録されている音源が利用されていることが確認された動画に対して発生する事象のことを言います。
申し立てが発生することにより、収益化を行うことができます。
TuneCore クリエイターズの楽曲を利用した場合、申し立て人は”TuneCore Japan”となり、言い換えると「TuneCore Japan経由で収益が発生しています」という意味になります。
詳しい解説は以下の通りです。
- TuneCore JapanがYouTubeのコンテンツIDに音源を登録する資格を有しており、登録を行なっている
※収益の80%を音源の権利者に還元しています。 - コンテンツIDに登録された音源は、”サウンドレコーディングアセット”というアセット(資産)となる
- そのアセット(資産)が動画に利用された場合に、「その音源のアセットはTuneCore Japanが持ってますよ!」という申し立て(Claim)が発生する
※「TuneCore Japanは、その音源の著作者・権利者ではなくコンテンツIDを登録した張本人である」という意味合いで申し立て人となっています。 - サウンドレコーディングアセットが利用され、申し立てが発生した動画は収益化の対象となる
※還元している80%を100%として、音源提供者が設定したシェア率に応じて動画クリエイターにも収益が分配されます。
補足とはなりますが、Youtubeパートナープログラム(YPP)に参加しているYouTuber等は、一般的に”Webアセット”というアセットが動画に付与されることにより、広告が付与され収益化が可能な状態となっています。
また、申し立ての発生基準についてはTuneCore Japanに対しても開示されておらず、YouTubeのみ把握しているので(YouTubeの仕組みなので)...
「音源を何秒使ったら申し立てが発生するの?」
「申し立てが発生する音量バランスを教えて!」
「申し立て発生する時としない時があるけど何が違うの?」
などの質問に対しては、TuneCore Japanから一律で回答ができないため、ご理解ください🙇
異議申し立て
TuneCore クリエイターズを利用している動画クリエイターには、全く関係のない用語となりますが、お問い合わせをいただくこともあるので解説します。
”異議申し立て”とは、文字通り”申し立て”に異議を唱えることです。
言い換えると、「TuneCore Japan経由で収益を得るのではなく、動画側で収益を得たいです!」となります。
TuneCore クリエイターズは、コンテンツIDの仕組みを利用し音源で動画を収益化するサービスですので、異議申し立ては絶対に行わないでくださいね!
申し立てのステータス確認方法はこちらへ。
【必読①】動画アップロード前のアカウント・楽曲の準備
アカウント登録やチャンネルの連携、そして楽曲のダウンロード方法まで紹介していきます!
- こちらからアカウント登録
- 画面右上の人型マークをクリックし、"アカウント登録情報"を選択
- 以下の画面へと遷移するので、”アカウント管理者”部分の”編集”を選択して、全ての情報を入力
- 予めGoogleで、登録したいYouTubeチャンネルが紐づいているGoogleアカウントでログインしていることを確認
- 画面右上の人型マークをクリックし、"プロフィール"を選択する
- ”YouTubeチャンネルを連携する”を選択
- Googleのアカウントを選択できる画面へ遷移するので、登録したいYouTubeチャンネルが紐づいているGoogleアカウントを選択
- 選択したGoogleアカウントにブランドアカウントを登録している場合は、メインのアカウント(YouTubeチャンネル)とブランドアカウントが表示されるので、ご希望のチャンネルを選択
- 以下のような画面へ遷移するので、”続行”を選択
- TuneCore クリエイターズの画面へ戻り、連携したいチャンネルが表示されているかを必ず確認し、間違いがない場合は"変更内容を反映する"を選択
💡複数のチャンネルを連携したい場合は、6番からの手順を繰り返すことで連携が可能になります。
⚠️注意点⚠️
- ”変更内容を反映する”を選択しないと連携されませんのでご注意ください!
- 誤ったチャンネルを連携した場合は、解除することができないのでお問い合わせください!
- 一度連携したことのあるチャンネルは、重複して連携することはできません!
- ブランドアカウントを選択してもチャンネル連携できない場合は、以下をお試しいただいて、再度連携してみてください!
- サードパーティ製のアプリとサービスにアクセス
- 「TuneCore Japan」を選択
- 「TuneCore Japan」との接続をすべて削除しますか?」を選択
- 「確認」を選択
- 動画に利用したい楽曲を検索
楽曲タイトル、BPM、ジャンル等で楽曲の検索が可能です。
▼検索方法はこちら - 動画に利用したい楽曲を見つけたら画面右側の”利用する”を選択
”利用する”を選択するとシェア率の提案を行うことができます。
それと同時に、利用条件が記載されていますので、必ずご確認ください。
利用条件
利用可能範囲
アップロード可能なサービス : YouTube ・楽曲の改変 : 不可
収益
利用動画による楽曲のYouTube収益(手数料20%を除く)のうち、合意された収益シェア率分
権利
・動画の著作権等は動画制作者に帰属します。
・楽曲の著作権・原盤権は楽曲制作者または楽曲提供者に帰属します。
その他条件
・ダウンロード素材の譲渡を禁止します。
・楽曲提供者が楽曲の権利を失った等の理由により配信停止されることで
収益分配が止まる場合があります。
・利用動画に対しYouTubeからContent IDの申し立て通知がきた場合、
クリエイターズの仕組みにより正常に収益化されますので
異議の申し立てを行わないようにお願いします。
- 利用条件に同意する場合のみ、チェックをし"アカウント情報確認へ"を選択
- 3で入力した情報が表示されるので、正しい情報であることを確認し、”楽曲をダウンロードする”を選択
- 指定の場所へ音源ファイルのダウンロードが開始される
以上がアカウント登録から楽曲ダウンロードまでの流れです。
チャンネル連携についてのご質問を数多くいただいていますので、ぜひ確認してみてください。
次のセクションでは、アカウント登録から楽曲ダウンロードまで完了した方向けに、動画アップロード時の注意事項や申し立てのステータス確認について解説していきます。
【必読②】動画アップロード時の注意事項と申し立てについて
TuneCore クリエイターズで楽曲ダウンロードができたら、いよいよ動画投稿のフェーズです。
先に、本見出しにおける結論を5つお伝えします。
- 第三者の権利物の利用は厳禁⚠️⚠️⚠️
- ショート動画の場合、”サウンドを追加”から音源を挿入しない
- 申し立てのステータス確認
- YouTubeパートナープログラム(YPP)との併用について
- 1分以上のショート動画に音源が使用されている場合はブロックされる
5点について、それぞれ詳しく解説していきますので、必ず確認してくださいね!
1. 第三者の権利物の利用は厳禁
YouTubeで、テレビの切り抜き・著名人の写真などを利用した動画に不自然に音源が挿入されているのを見かけたことはありますか?
そのような動画はYouTubeのContent IDのポリシーに違反している場合があります。
YouTube側がポリシーに違反していると判断した場合は、その動画を取り下げるのではなく、そのような動画に利用されている音源自体が収益化の対象から除外される場合があります。
言い換えると、チャンネルの垢BANではなく音源のBANが行われる可能性があるということです。
TuneCore クリエイターズに登録されている楽曲を、そのような形で利用した場合は、TuneCore クリエイターズに楽曲を登録しているアーティスト、そしてその楽曲を利用して動画をアップロードしている他の動画クリエイターがYouTubeを利用して収益を得ることができなくなる場合があります。
Content IDのポリシーによるのもになるので、判断基準等についてはTuneCore Japanから詳細な回答はできかねます。
詳細が気になる方は、YouTubeへお問い合わせください。
2. ショート動画の場合、”サウンドを追加”から音源を挿入しない
皆さんもご存知の通り、YouTubeには2種類の動画があります。
- 長尺動画(横長)
- ショート動画(縦長)
そして、2番のショート動画(縦長)については音源の利用方法が2パターン存在します。
- “サウンドを追加”から音源を選択するパターン
- 動画に直接音源を挿入するパターン
そして、ショート動画にてTuneCore クリエイターズの音源権利者との収益分配を行うには…
2つ目の”動画に直接音源を挿入するパターン”で動画投稿をする必要があります。
そして、もう少し厳密に説明すると…
ショート動画の音源の利用方法にて紹介した2つのパターンについて、それぞれ申し立ての種類が異なります。
- “サウンドを追加”から音源を挿入するパターンで発生する申し立て
- 動画に直接音源を挿入するパターンで発生する申し立て(音声の一致)
TuneCore クリエイターズの収益分配に対応している申し立ての種類は、後者である”動画に直接音源を挿入するパターン、すなわち”音声の一致”にて発生する申し立て”となります。
※“サウンドを追加”から音源を選択し動画をアップロードした場合でも、稀に動画に直接音源を挿入するパターンとしてYouTubeから収益が報告される場合があります。
音源の正しい利用方法について理解が深まったところで、実際に動画を投稿して申し立てのステータスを確認してみましょう。