はじめに
国内最大級のインディペンデント音楽配信サービス TuneCore Japan。 これまでに累計 約711億円(2025年時点)をアーティストへ還元し、リリースされた楽曲は 100万曲以上 にのぼります。本シリーズでは、TuneCore Japanが保有する膨大なデータから、HipHopシーンの”リアル” を読み解きます。
今回は、サブミットとストリーミング再生数の関係にフォーカスします。
配信ストアのプレイリストとは?

誰もが憧れる日本最大級のHipHopフェスにブースを出展するまでになり、ブランド化しつつある配信ストアのHipHop公式プレイリスト。自分の楽曲がプレイリストに入ったり、カバーを飾ることを誰もが夢を見ると思います。あなたもプレイリストから新譜や話題の曲をチェックしたことがあるはずです。
でも結局、知名度のあるラッパーしかプレイリストに入らないと思っていませんか?そんなことはありません。TuneCore Japanのサブミットという機能を使えば誰もがプレイリストに入るチャンスを得ることができます。あなたが普段から聴いている最前線で活躍しているラッパーもその大半がサブミット機能を使用しています。そしてサブミットによってプレイリストに入った楽曲は多くの人の目に留まり、再生され、収益増加にも繋がります。
今回はHipHopで夢見るアーティストにとって重要であるサブミット、そしてプレイリストについて紹介をしていきます。サブミットを使いこなすことができなければHipHopで成功することはできないと言っても過言ではありません。
サブミットするとどんないいことがあるの?
TuneCore Japanには「サブミット」というサービスがあるのをご存知ですか?
ーそもそもサブミットってなに?
サブミットとは新譜リリースのプロモーション機能のことです。新譜リリースをサブミットすることで、バナー・ピックアップ欄・プレイリストなど、配信ストア上であなたの楽曲が展開・紹介がされやすくなる場合があります。
ーサブミットしたら音楽サブスクの公式プレイリストに入りやすくなる!
以下はTuneCore Japanでリリースされた楽曲のうち、ヒップホップジャンルにおける音楽サブスクで提供されている公式プレイリストに入った楽曲のサブミット状況となります。公式プレイリストに入った楽曲のうち、約7割がサブミットを申請していることが確認できます。
公式プレイリストに入るにはサブミットはとても重要な要素です。

※2023年8月〜2024年7月までの1年間にTuneCore JapanからリリースされたHipHopジャンルのアルバムが集計対象
プレイリストに入るとどんないいことがあるの?
では実際にサブミットし、プレイリストに入るとどんな効果があるのでしょうか? 一番の効果としては多くの人の目に留まり、再生数が増加します。近年は配信ストアの公式プレイリストから最新リリースの情報をチェックする人も少なくなく、日本最大級のHipHopのプレイリストは2025年10月時点で約15万件も保存されています。
実際に一つのアルバムの中で配信ストアのHipHop関連の主要プレイリストに入った楽曲は、入っていない楽曲に比べてこれだけ再生数が伸びています。

※2023年8月〜2024年7月までの1年間にTuneCore JapanからリリースされたHipHopジャンルのアルバムが集計対象
この図の通り同じアルバムの中の楽曲でもプレイリストに入ることで再生数は約3倍にも増加し、あなたのことを知らないリスナー、アーティスト、関係者の目に留まり、曲が聴かれる最大のチャンスとなります。
サブミットするには?
ここまで、サブミットをしてプレイリストINを目指すことはプロモーションや再生数を伸ばすためにとても重要であることを説明してきました。次のリリースはサブミットをぜひご活用ください。
サブミットの手順については、以下の記事で詳しく説明されているのでご覧ください!
▼サブミットの手順
本記事では抑えておきたいポイントに絞ってお伝えさせていただきます。
ーサブミットの条件
サブミットは新譜のみが対象です。過去に配信を行っていた楽曲をサブミットすることはできません。
ーサブミットが利用できるプラン
まず、サブミットにはプランによって制限があります。PayPer ReleaseプランとUnlimitedプロプランもしくはUnlimitedエンタープライズプランをご契約の方のみ利用が可能です。 UnlimitedスタータープランやUnlimitedスタンダードプランの方でサブミットを希望する場合は、Unlimitedプロプランへアップグレードが必要となります。
▼アップグレードはこちらから
https://www.tunecore.co.jp/dashboard/pricing
サブミット可否 | |
|---|---|
PayPer Releaseプラン | ⭕️ |
Unlimited スタータープラン | ❌ |
Unlimited スタンダードプラン | ❌ |
Unlimted プロプラン | ⭕️ |
Unlimited エンタープライズプラン | ⭕️ |
ーサブミットの締め切り
忘れてはいけないのがサブミットには締め切りがあるということです。 この締め切りはいかなる事情であっても伸ばすことはできません。つまりサブミットを提出するには、配信開始希望日の2週間前の火曜日までに、リリースの配信手続きが開始している必要があります。 審査で差し戻しが行われてしまったため期限を過ぎてしまったという例も少なくありません。
プロモーションを本気で行いたいリリースは、審査で差し戻しされる可能性も加味し、余裕を持って審査提出を行いましょう。配信開始希望日を選ぶとサブミットの締切日を確認することができます。
ーサブミットの上限回数
加えて、忘れてはいけない制限があります。 サブミット提出が行えるのは週に1回のみという上限回数があります。その回数は毎週水曜日にリセットされます。週に2回サブミットを行うことはできないため、上限回数を踏まえたリリーススケジュールを組むことが重要です。



